十干十二支氣学

四柱推命から見た方位学

☆十干十二支氣学(じっかんじゅうにしきがく)

あまり聞いたことがない言葉かも知れません。
これは、占いの帝王とも呼ばれている四柱推命をもとに、方位学でいう吉方位を採ることで、幸せと感じられる幸運を引き寄せる開運法です。(吉方位とは、ある時期にある方角に動くことで幸運の源となる運気を採り入れることが出来る開運法のことです)
さらに詳しく説明すると...中国発祥の叡智に中国五術というものがありますが、これは「命・卜・相・医・山」(めい・ぼく・そう・い・ざん)というもので、「命・卜・相」は占術=占いの分野(本来は学問として学ばれていたもの)として使われています。
*命=宿命や運命を見る分野
*卜=人が関わる事柄の吉凶を見る分野
*相=表に現われた相を見る分野
*医=鍼灸や漢方を指す(体の不調を調える)
*山=気功・薬膳・食事療法・呼吸法などを指す

この中でも一番大切なのは『命』と言われています。
先ずは、『自分自身のことを知りなさい』ということでしょう。
当たり前のことですが、人がこの世に生を受けた瞬間を誕生日といいます。
命術とは、生年月日時と出生地からその人の宿命を観る占術であり、これにあたるのが四柱推命や紫微斗数(しびとすう)、インド占星術や西洋占星術といわれる占いです。
その中でも占いの帝王と呼ばれる四柱推命は、その人が持って生まれた五行の気、すなわち木火土金水という気のエネルギーが分かります。
五行のバランス図=命式には、どの分野のエネルギー(氣)が多くて、どの分野のエネルギー(氣)が少ないか....などが分かります。
十干十二支氣学(じっかんじゅうにしきがく)では先ず、人の持って生まれた宿命を四柱推命で分析し、原命式を出します。
その原命式に10年ごとに巡る運気=大運と、1年ごとの運気=歳運を加味した五行バランスを観て、どこの気が多くてどこの気が少ないか?
自分を表す星が強ければ、その気が流れるような気を採って弱めていき、自分を表す星が弱ければ、足りない気を方位の力で補い、命式のバランスを調整していきます。
四柱推命には用神(命式の要となる星)というものがありますが、十干十二支氣学ではいくつかある用神法の中で、扶抑法(パワーバランス法)や調候法(推命気温調整法)などで命式のバランスを整えていきます。
一部外格と呼ばれる特殊命式がありますが、本人が望まない限り、人としての幸せが感じられる生き方(内格)にて命式を調整していきます。
(異論があるかもしれませんが.....)
たとえ巡り来る大運や歳運などでなかなか良い気が取れなくても方位学を活用することで、その人にとっての必要な用神を意図的に採ることが出来るので、吉方位(その人にとっての良い干支を採ること)によって開運させることが出来るというわけです。
九星気学では主に、本命星という自分の星にとって吉になる九星の方位を採り、干支気学では主に十二支を見て吉凶を判断します。
十干十二支氣学では、自分にとって吉になる干支(かんし)を四柱推命で見極め、九星の象意(性質・現象)と易経の64卦との相性すべてを観ながら吉方位を決めていきます。
何か難しい言葉で訳が分からないかも知れませんが、簡単に説明すれば、例えば...『火のエネルギーをたくさん持っていれば、それ以上、火のエネルギーを採ってしまったら良くないですよ』ということです(例外もあります)。
九星気学や干支気学だけではその人にとっての中身の気(五行バランス)が分からないため、宿命運を観て、後天運を方位学で改善していくということです。
また、四柱推命で命式を分析することによって、足りない気を「ラッキーアイテムやラッキーカラー・食べ物・場所や業種・行動」などで風水的に採り入れることも出来るのが特徴です。
特に今まで、九星気学で吉方位を採られてきた方で、いま一つ吉方位効果を感じられない方や、逆に良くないことばかり起きてくる方、九星気学での方位採りに疑問を感じられてきている方は一度、十干十二支氣学で観てもらうことをお勧めします。