動の開運法

☆方位でどうして運が良くなるの?
方位学とは、帝王学と言われてきた学問です。
元々は中国より渡ってきた学問ですが、日本では、徳川家康が方位の力を活用して関ヶ原の戦いに挑んだり、江戸の街を風水都市にしたりしました。
今では日本の一流企業のトップや、政治家、芸能人など...公には言いませんが皆一様に、方位の力というものを活用しています。
私達が住んでいるこの地球には、「氣」という目に見えないエネルギーが流れていて、それが私たち人間に影響を及ぼすわけです。
東洋医学では、気の通り道のことを経絡(けいらく)と呼んでますが、その流れる気が滞った状態を病気と定義しています。
気が滞っている=気が病んでいるから病気なんだ、と。
ではなぜ、気によって運が良くなったり、悪くなったりするのでしょうか?
例えば、暖かいところで成長する熱帯植物などを、日本の北(寒い所)に持って来たらどうなるでしょうか?
20度以上の暖かい部屋に置いておけば大丈夫でしょうが、暖かさを保たなければ元気がなくなり、寒くなればなるほど枯れて死んでしまうでしょう。
それとは逆に、寒さに強い植物を、南の国の暖かい所に持っていったらどうなるでしょうか?もちろん暑さで枯れて死んでしまいますよね。
このように私たち人間も生物の一部なので、目に見えない気にとても左右されるわけです。
その人にとってのエネルギーが衰退する場所が方位学でいう凶方位です。
そしてエネルギーが補充される所=吉方位という場所です。
そこを選んで行って、良いエネルギーを体の中に吸収して、開運していこうというのが方位学の概念です。
例えて言うならば、 バッテリーがなくなった電動バイクは止まって動かなくなりますが、充電してあげれば、モーターがバンバン動いて走るようになりますよね?
バッテリーが弱くなっている状態が不調な時(衰運期)で、充電がマックスになっている状態が絶好調(幸運期)という訳です。
では、自分にとっての良い気(エネルギー)とは、どうすれば分かるのでしょうか?それは四柱推命で、その人の命式を観ると分かります。
人が持って生まれた五行(木火土金水)の気のバランスを、増やしたり減らしたりと調整していくことでエネルギーが流れ、それによって開運していく(幸せを感じるようになる)ようになります。
方位学でよく知られている奇門遁甲(きもんとんこう)や金函玉鏡(きんかんぎょっきょう)、挨星法(あいせいほう)などは時間単位(時盤)で使う場合が多く、
九星気学はどちらかと言うと、月や年単位(月盤・年盤)を使う場合が多いです。
しかし、九星気学や干支気学だけではその人の五行のバランス(木火土金水)が分からないため、もともと多い気(エネルギー)を採ってしまうとさらに過剰となり、バランスを崩して衰運してしまうことになる訳です。
ですので、宿命を観る四柱推命で観て、その人に最もふさわしい方位を観ることが大切になってくるわけです。
気とは二種類あり、「天より受けたものと穀気とを合わせて身体を充たすもの」。
東洋最古の医学書といわれている「黄帝内経」に、このように書かれています。
天より受けたものとは大地や空気中から受けたもので、穀気とは食べ物から受ける氣のこと。
人から受ける氣や、芸術・書物などの作品から受ける氣などは、天より受ける氣の部類に入ります。
自然科学の一部門に物理学がありますが、その物理学の一分野に量子力学というものがあります。
この量子力学の世界では、これ以上分解できない最小単位のものを「素粒子」という風に定義しています。
すなわち人間を含め、この世に存在する全てのものは「素粒子の塊(かたまり)」にすぎず、人間も素粒子の性質を持っている....
ということが科学で解明されてきたのです。
(この素粒子というのが別の言い方でいうと「気=氣」というものなのです。東洋医学には漢方というものがありますが、漢方とは足りない五行や陰陽の「氣」を補うことで、身体の状態を良くしていく(五行バランスを良くしていく)という方法論です。元気・病気・陽気・人気・強気・活気・本気・精気・雰囲気・気が合う・気が楽・気を遣う・気にかける....気がつく漢字は色々ありますが、すべては目に見えない気・エネルギーが働いています)
人間も違う言い方をすれば気で出来ているので、自然界に巡っている良い気(エネルギー)を採ることにより運の巡りも良くなって開運していくということになるわけです。
方位の力は幸運を引き寄せますが、方位の力だけに頼って吉方位ばかりを採っているといずれ効果がなくなります。
幸運というものは、タダで天から降ってくるわけではありません。
自分自身が天に積んだ目に見えない善行=徳によって幸運が来るわけですので、私利私欲だけのために使っていると必ず報いがくるわけです。
ですので、人間には努力というものが必要になってくるのです。
ただ運を良くするためだけではなく、方位によって得た幸運を、人間的成長のためと社会の役に立つために使われるとさらなる幸運が巡ってくるでしょう。